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知識・経験の棚卸

デキる人の思考プロセスを真似る

上司に分からないところを質問して、答えが返ってきますね。この時に、答えだけを聞いて納得するのではなく、その答えに至る思考プロセスを盗むつもりで聞くことが大事です。
即答できる質問だと答えを聞いて終わりです。即答できなかったり、上司ですら答えに困る質問をしてやるという意気込みが大事。こういった質問ができたときは思考プロセスを盗むチャンスです。
※もちろんいずれにせよメモは取りましょう。(情報を集約できるOneNoteがお勧め)

では、どうして思考プロセスを真似るといいのでしょうか。

思考プロセスは再現性が高い

答えに至る思考プロセスは、他の場面での再現性が高いです。答えを覚えるだけだと、基本的にはあなたが疑問を感じた場面でしか使えません。一方で、思考プロセスを身に着けると、他の場面でも応用可能なのです。
例えば、数学の勉強をする時に、解を丸暗記しても意味ないですよね。それと一緒で、数式や解法を覚えることで、テストで初見の問題でも解法のパターンに当てはめて解けます。
プロセスを真似るとはつまり解法を覚えることなのです。

では、再現性のある思考プロセスを身に着けるにはどういったことに留意すればいいのか。具体的には、下記の観点をもって上司の答えを聞くといいでしょう。特に、思考プロセスは独り言に現れたりするので、一言一句聞き逃さないように。

  • ①どのような仮説を立てるのか
  • ②どのような情報ソースで仮説を検証するのか
  • ③どの段階で他の人を巻き込むのか

①どのような仮説を立てるのか

すぐに答えが出ない問いに対しては、こういう答えだろう/ここを見れば答えが書いてあるだろう等の仮説を立ててそれが正しいかどうかを検証するプロセスを辿ります。仮説を立てるときは、何かしらの根拠があるわけで、その根拠→仮説の一連の流れごと学んでください。仮説思考は身に着けるべき普遍的なスキルなので、上司への質問を通じてケーススタディーさせて頂きましょう。

②どのような情報ソースで仮説を検証するのか

仮説を立てたあとは、それを検証するためにどのような情報ソースに当たるのかにも注目しましょう。この情報ソースに答えがあるだろうという仮説を立てるケースもあれば、答えの仮説を裏付けるために情報ソースに当たる場合もあります。仮説を検証した結果、違った場合は、また①に戻り仮説を立て直すことになります。仮説は仮説でしかないので、答えにたどり着くまで「①仮説→②検証」というプロセスを何度も繰り返していきます。この時、上司の独り言や、PC画面など、あらゆるものに集中して、仮説検証のプロセスを盗みましょう。

③どの段階で他の人を巻き込むのか

最後に、どの段階で他の人を巻き込むのかという観点。「①仮説→②検証」というプロセスを繰り返しても答えにたどり着けなかったりした場合、○○さんに聞けばわかるかもという仮説を立てる場合があります。(最初からそういった仮説を立てる場合もあります。)それがお客さんであったり、社内の人であったりするわけですが、最初からなんでもかんでも人に聞くわけにはいきません。やっぱり自分たちで解決できるものは解決すべきです。初めはその人に聞くべき段階がわからないので、上司がどの段階で人に聞くのかという観点も大事になります。

より深い質問ができる

再現性のある思考プロセスを身に着けたら、次は新たに生じた問いに対してそのプロセスを適用してみましょう。自分ができうる範囲で結構です。上司を真似て仮説検証を繰り返し、わからくなった段階で聞きましょう。○○について、Aだと思ってBしてみたけど上手くいかない旨を伝えます。○○ってどうすればいいですか?と聞くより深い質問になり、上司の手間も一つ減ります。それに加えて、「こいつちゃんと考えてるな」という印象を与えることにもつながります。何より、自分の思考プロセスを真似て考えたうえで質問してくれるのは可愛いものなので、可愛がってもらえるかもしれません。

仮説を立てる力が上がる

上記のように、自分なりの仮説検証を繰り返した上で質問をすることで、自分の仮説検証のプロセスに対するフィードバックが得られます。①仮説の立て方が違ったのか、②情報ソースが違ったのかの答え合わせです。こういった質問の仕方を繰り返していると、みるみる仮説思考が身についていきます。


このように、上司への質問は、思考プロセスや仮説検証の力を身に着ける貴重な時間です。これらを身に着けると仕事を進める力が格段に上がるので、日々意識して取り組んでいきましょう。目指すは上司すらも悩ます質問をすること!

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

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