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知識・経験の棚卸

最適な復習タイミングとは

勉強に復習は不可欠です。何度も復習することで、身についていきます。
ただ一方で、がむしゃらに復習するだけでは非効率です。もっと少なくても大丈夫なのに無駄に多く復習してしまったり、間をあけすぎて復習ではなくもはや1から覚えなおすハメになる恐れがあります。
では一体、最適な復習のタイミングとはいつなんでしょうか。脳科学がその答えを出してくれています。

最適な復習タイミング

脳科学者である、池谷裕二先生が、その著書で下記のように述べています。

学習した翌日に、一回目
その一週間後に、二回目
二回目の復習から二週間後に、三回目
三回目の復習から一ヵ月後に、四回目 池谷裕二. 受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) (P.68-69).

ちなみに、僕の場合はそれぞれの復習タイミングで、以下の回数だけ問題を解くことを自分に課していました。

一回目:3回 二回目:正解するまで繰り返す 三回目:同上 四回目:同上

上記復習タイミングの留意点は下記の2点です。*1

これ以上復習する必要はない

忘却曲線(エビングハウスの忘却曲線が有名ですね)に沿った復習タイミングなので、これ以上復習してもあまり効果はありません。脳科学的に最も効果のある(と現時点で考えられている)タイミングです。なので、これ以上復習するぐらいなら、他に時間を回した方がよいです

復習は前回と全く同じ内容を

復習の効果は、同じことを繰り返すことで生じます。
例えば、前回に問題10-20を解いたのであれば、復習では問題10-20を再度解いてください。この時に、間違えたところだけ解くのではなく、前回正解したところも含めてすべて解いてください

何度も同じ問題を解くのは、一見無駄かもしれませんが、解けば解くほど新たな発見が出てきます。そのたびに、まだまだ理解できていなかったんだな、解いてよかったと感じます。とりわけ、間を空けて解くと、前回よりも知識が増えた状態になっているので、違った観点から解けるかもしれません、またはほかの知識との関連が見えてくるかもしれません。こういった瞬間は、勉強の醍醐味なので、わかるからと言って飛ばしてしまうのは本当にもったいない。
また、応用は基礎の組み合わせでしかないので、基礎をこれでもかというぐらい完璧にすれば、応用にも自然と対応できるようになります。何度も繰り返していくうちに、原則が分かってくるので、初見の応用問題でも応用が利くのです。

意外と忘れてしまうものなので、繰り返し解きましょう。

復習スケジュールの管理(Googleカレンダーの活用)

とはいえ、上記のスケジュールをこなしていくのは、なかなか大変です。そこでおすすめしたいのが、Googleカレンダーに書き込んでいく方法です。
Googleカレンダーに、復習スケジュールをすべて書き込んでいきます。この際に、復習管理用のカレンダーを作ってしまえば、管理しやすくなります。
後は、その日にカレンダーを見て、紙にその日にすること(ex.英語問題集P.10-20復習①)を書き出していき、終わったところからチェックをつけていき、すべてが終わったらその日の勉強は終了、といった具合です。
このやり方は、タスクベースでの勉強と相性がいいので、こちらの記事もよければご参照ください。 www.kaido-hajime.com

【雑感】復習タイミングを決めるのは強力な差別化になるのではないか

僕は、受験勉強を始めるときに、授業のスケジュールを見て、復習のタイミングを前述の通りにGoogleカレンダーに記入していき、タスクベースで日々の勉強を進めていました。正直、受験生でここまでしている人は、周りには見かけなかったので、かなりの差別化になるなというのが雑感です。

特に、以下のメリットは強く感じました。

  1. 脳科学的に最適なタイミングでの復習という確信があるので、「覚えられてるかな」とか「いつ復習しようか、最近してないしそろそろするか」とか「不安だから何回も復習しとこう」といった不安がなくなる
  2. 「脳科学的に最適な復習タイミングなので、これで覚えられないなら本当に難しいんだな」といういい意味での諦めもつくので、不要な心配がなくなり、より受験勉強に専念できるというメリットもあります。

モチベーションに左右されない

復習のタイミングを考えることは、意外とエネルギーや時間を使います。長期戦の受験であれば、「この日はこの科目をする」ぐらいの予定は立てているものの、結局どの問題を解くか、どの教材を解くかといった判断は、その日その日で感覚的に行っているのが一般的だと思います。これだと、考えるエネルギーを使うし、勉強ムラができてしまう。

一方で、この復習タイミングに基づいた予定を立てると、「この日はA問題集の問①~⑤と、B問題集の⑤~⑩を解く」という風に、具体的にタスクレベルまで落とし込むことができます。後は淡々とそのタスクをこなすだけ。
見れば何をすべきかが分かるレベルまで落とし込んだToDoは、圧倒的に実行しやすいです。なぜなら、具体的に何をするかについて考える余地がないから。そして、ただタスクをこなすだけなので、モチベーションにあまり左右されません。

どうせ何回も復習するなら、この復習タイミングを採用しない手はありません。いろんな手間が省けるのだから。


脳科学的に最適なタイミングで復習をすることで、最低限の労力で最大の効果を得られます。余った時間で他の勉強をすればいい。
是非とも脳科学を取り入れて効率的な勉強を。
本エントリでも参照したこの本は、復習タイミング以外にも勉強・記憶に関する脳科学について語りかけるように優しく書かれているので、とてもお勧めです。

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)