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知識・経験の棚卸

直前期(試験前2週間)の過ごし方

受験勉強をしていくうえで、避けては通れない直前期。
合格がゴールである以上、試験当日にベストパフォーマンスを出せるように、ピーキングが大事になってきます。本番当日に、瞬間風速を最大にして、今までの自分史上最も賢くなっていればいいのです。
そこで、僕が直前期(*)に効果があったなと実感した過ごし方について、まとめていきます。ポイントはズバリ、今まで学んだ内容を本番まで忘れないようにすること。

(*)なお、ここでいう直前期とは、試験前2週間と定義します。

過去に間違えた問題を解きなおす

まず、直前期には、過去に間違えた問題を再び解きなおしていました。
今まで1度も間違えたことのない問題は、おそらく本番でもかなりの確率で解けます。一方で、今まで間違えたことのある問題は、本番でも間違えうるものです。ここで、今まで正解した問題も解きなおすよりは、間違えたところを正解できるように持って行った方が、勉強の効果が高いですよね。
なんせ、時間が限られている中で、いかに当日のパフォーマンスを最大化するかが直前期の課題です。自分が今まで間違えたところ、とりわけ①何度も間違えたところや②直近に間違えたところは、本番も間違えうるリスクが高いので、優先して解きなおしましょう。

解きなおしのポリシー

では、間違えたところはどのように把握すればいいんでしょうか。
僕の場合は、問題を解いた際に、問題の横に正解すれば"✓"を、不正解であれば"×"をつけていました。それぞれの問題を、4回にわたって繰り返し解いていた*1ので、解くたびに"✓"や"×"を問題の横に書き込んでいました。書き込む際には、何回目に解いたときかわかるようにしてください。

そして、実際に解きなおす際には、下記のポリシーに沿って解きなおしていきます。

  1. 正解するまで解きなおす
  2. 翌週に、1.で間違えたところを再度解きなおす
  3. 1.と2.を繰り返す

この通り解きなおしてもなお、間違えてしまう問題は、試験前日や当日に優先的に見直せばいいんです。こうやって、効果の高いところを狙っていくのです。

なお、解きなおす問題が多すぎるケースも考えられますね。
この場合は、以下の優先度で取り組むのがいいです。

  1. 出題可能性が高い問題
  2. 間違えた回数が多い問題
  3. 直近に間違えた問題

新しい問題には手を出さない

復習について書いてきましたが、ここで留意いただきたいのは、新しい問題は一切解かないことです。新しい知識を入れることも一切禁止です。
理由として第一に、新しい問題を解いたり新しい知識を入れるよりも、復習によって既存の知識を補強してあげる方が効果が高いからです。脳科学的にも、復習の高い効果が確認されており、同じ参考書や問題集を繰り返し解くことが推奨されているぐらいです。問題集を何度も解くことによって、「この論点は問題集のP.100に書いてあったことだなー」と、経験記憶としてより覚えやすくもなります。第二に、新しい問題を解いたり、新しい知識を入れれば入れるほど不安になるからです。ピーキングにおいては、メンタルの調整も大事。知らない知らないと不安になるより、過去に解いた問題を解きなおして、「間違えてたのに解けるようになった!」と調子付けすることがとても有効です。

知識の有機化を図る

直前期には、特に意識して知識の有機化を図ってください。

一つのことを記憶するときでも、できるだけ多くのことを連合させた方がよいことになります。連合させればさせるほど思い出しやすくなります。 池谷裕二. 受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) (P.203).

ここでいう連合とは、「覚えたいものの内容を他の内容と結びつけること」*2を指します。
つまり、他の科目との関連はもちろん、同じ科目の違う論点との類似点を探したり、自分の経験と結び付けたりすればいいのです。連合させた記憶は、思い出しやすい。この特性を活かして、知識と知識、知識と経験を連合させ有機的なものにすることで、忘れにくくしましょう。
そんなに難しく考えずに、何かにつけて思い出してやればいいんです。テレビを見ていてでも、帰り道でもいいです。何度も思い出してやることが、記憶の定着に効果的ですから。

当日と同じ生活リズムで

最後に、直前期はなおさら無理せずしっかりとした睡眠をとってください。そして、当日と同じ生活リズムにもっていきましょう。生活リズムが違うと、いつもは寝ている時間に、本番になって急に問題を解こうとなっても、ベストパフォーマンスは出せません。


直前期にはぜひ、ピーキングを意識して最高の状態で本番を迎えたいものです。

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

*1:問題を解くタイミングについては、こちらのエントリ参照。www.kaido-hajime.com

*2:池谷裕二. 受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) (P.201).