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知識・経験の棚卸

試験勉強は、アウトプットを中心に

試験勉強について、つれづれと。

アウトプットを中心に

身近な例に応用するのであれば、教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解くような復習法のほうが、効果的に学習できるはずです。 池谷裕二. asin:4101329222:title.

勉強はアウトプットを中心に行います。なぜなら、「脳は入力よりも出力を最重視する」からです。*1
むしろ、教科書を"読んだだけ"、参考書を"読んだだけ"の勉強は、勉強したことにカウントしないぐらいがちょうどいい。勉強をしたかどうかは、どれだけアウトプットをしたか、つまり、どれだけ問題を解いたかで考えるべきです。
僕は試験勉強においては、問題集のすべての問題を、最低7回は解きました。(間違えた問題はその分だけ多く解く。)もちろんインプットも大切ですが、授業を受けただけ、テキストを読んだだけで満足してしまいがち。アウトプットしないとあまり記憶に残らないので、インプットの時間が無駄になってしまいます。

僕は、すべての問題を一律7回以上解いていたので、知識問題でまず他の受験生には負けませんでした。また、7回も解いていると、大きな苦手分野もできにくく、すべての科目がまんべんなく得意になります。これだけ解いても無駄じゃないかと思われるかもしれません。実際僕も疑問に思っていた時もあります。でも、7回目でも間違えるときは間違えます。新しい知識がついて解きなおすと、間違えたりするんです。解けば解くほど理解も深まります。決して無駄ではありません、むしろ、同じ問題を繰り返すことで、基礎力も応用力もつきます。

アウトプットには、脳科学的に最適なタイミングがあるので、ぜひそちらも意識してみてください。 www.kaido-hajime.com

問題の解き方

さて、アウトプットの重要性はわかりました。では、アウトプットとして問題を解くときにどのように解けばいいのでしょうか。
それは、初めの方は、すぐに答えを見ることです。(カンニング上等)
すぐに答えを見ることは、あまりよくないと思われるかもしれません。確かに、やった気にはなりません。でも、答えが分からないとうんうん考えている時間こそ無駄です。時間を決めましょう。5分悩んでわからず止まってしまったら答えを見る。大抵は、あーこりゃいくら時間かけてもわからないなとなります。なので、分からないときはすぐに答えを見ちゃいましょう。

答えを見るといっても、自分の理解度に応じて、いろんなやり方があります。

1. すぐに答えを見る
まったくわからない、皆目見当もつかないときは、すぐに見ちゃいましょう。下手に頑張るのは時間の無駄です。このときには、答えではなく、答えに至るプロセスに注目します。答えではなく、答えに至るプロセスを覚えて、もう一度解くときに自分で再現してみます。

2. テキストなどでカンニングしながら解く
なんとなーくはわかるけど、自力では解けないときは、テキストでカンニングしながら解きましょう。答えに至るプロセスを自分でカンニングしながらでもアウトプットすることが大切です。

3. 分からない都度、その部分の答えを見る
ある程度分かる問題に関しては、自力で解いてみて、わからなくなったらその部分だけ答えをカンニングして、そこから自力で解いてみてといった風に進めましょう。

初めの方は、すぐに答えを見る、と書きました。初めの方は、自力で解けない状態なので、考えるだけ時間の無駄です。でも、ある程度解けるようになっているのに、答えを見るのはただのさぼりですので留意ください。
具体的に、僕の場合は、計4回復習をしていたうちの、1回目の復習は、上記のようにカンニングしていました。1回目の復習は3回(+間違えたら正解するまで)解いていたので、答えに至るプロセスを覚えたすぐ後に、自分で再現(=アウトプット)できるので、結構身につきます。2回目の復習からは、カンニングはせず自力で解いていました。

問題集はひとつに絞る

身近な例に応用するのであれば、教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解くような復習法のほうが、効果的に学習できるはずです。 池谷裕二. 受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) (P.71).

最後に、試験勉強で取り掛かるテキストや問題集は1つに絞りましょう。予備校に通っている人は、予備校のテキストや問題集以外に手を出すべきではありません。僕は試験勉強では、予備校の問題以外には手を出さず、予備校のテキストと問題集のみをひたすら繰り返し繰り返し使いました。お陰様で、テキストも問題集もボロボロに。それを見るたび、「ここまでやってきたんだなー」と自信になります。そして何よりも、脳科学的に復習の効果が高くなるからです。

経験記憶を作り上げる

同じ参考書を何度も使っている人は、テストの最中に、「おっ、これは何章の何ページ目あたりの絵で説明されていたところだな」などという思い出し方をするようです。 池谷裕二. 受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫) (P.201).

同じテキストや問題集を何度も使うことで、そのテキストや問題集を使って勉強をした"経験"が、知識と結び付けられ、経験記憶として保存されます。経験記憶は忘れにくいので、いろんな問題集に手を出す人よりも強い。
実際、僕も思い出すときは、たいてい「テキスト②のあの辺に書いてる論点だな」とか「これは問題集③のP.30らへんにあるやつだな」といった風に、何度も繰り返し勉強したテキストや問題集をフックにして思い出すことが多いです。

分かってる問題集ではなくて、新しい問題を解いて、応用力や初見の問題への対応力をと思うかもしれません。でも脳科学的には、同じものを繰り返すことが効果的なんです。同じ問題をわかっているのに繰り返し解くことで、基礎力応用力は十分つきます。むしろ解けば解くほどどんどん根本的な理解や、抽象度の高い理解につながるので、アレンジされた問題が出されても対応できるようになります。


勉強は、今やっていることが本当に効果があるのかを考えながら取り掛かるといいと思います。
そのための、脳科学。学んでみませんか?

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)